4 メール (Email)
この章では、ISPConfig 3 を使用したメールサーバーの管理について解説します。メールドメインの作成から、個々のメールボックス、スパムフィルタ、転送設定、およびメーリングリストの構築までを網羅します。
4.1 メールドメイン (Email Domain)
メールアドレスを作成する前に、必ずメールドメインを登録する必要があります。
- サーバー (Server): メールサービスを稼働させるサーバーを選択します。
- ドメイン (Domain): 例:
example.com - スパムフィルタポリシー (Spamfilter Policy): ドメイン全体のデフォルトとなるフィルタ強度を選択します。
- 有効 (Active): チェックを入れることでメールサービスが有効になります。
4.2 メールボックス (Email Mailbox)
個々のユーザー用メールアカウントの設定です。
- 名前 (Name): ユーザーの表示名。
- メールアドレス (Email): メールアカウントのユーザー名部分。
- パスワード (Password): IMAP/POP3/SMTP認証に使用するパスワード。
- クォータ (Quota): メールボックスの容量制限(MB)。0は無制限。
- コピーを送信 (Send copy to): 受信メールのコピーを別の指定アドレスに転送します。
- スパムフィルタ (Spamfilter): このユーザー固有のスパム判定ポリシー。
- 受信を有効にする (Enable receiving): チェックを外すと、このアカウントはメールを受信できなくなります。
- SMTP (送信) を無効にする (Disable SMTP (Send)): チェックを入れると、このユーザーはメールを送信できなくなります。
4.3 メールエイリアス (Email Alias)
既存のメールアドレスに対する別名(エイリアス)を作成します。
例: info@example.com へのメールを user1@example.com で受信する場合。
4.4 メール転送 (Email Forwarding)
受信したメールを外部または内部の別のアドレスへ転送します。メールボックスを持たず、転送のみを行う設定も可能です。
4.5 キャッチオール (Email Catch-all)
ドメイン宛の「存在しないメールアドレス」へ届いたメールを、一括して特定のアドレスで受信する設定です。
4.6 スパムフィルタ (Spamfilter)
4.6.1 ユーザー / ドメイン (Users / Domains)
スパムフィルタを適用する対象を定義します。
4.6.2 ホワイトリスト / ブラックリスト (Whitelist / Blacklist)
送信元アドレスやドメインに基づいて、フィルタを通さずに「許可」または「拒否」する設定です。
4.6.3 ポリシー (Policy)
スコアに基づいた「タグ付け」「隔離」「拒否」の閾値を定義します。
4.7 Fetchmail
外部のメールサーバー(プロバイダ等)からメールを定期的に取得(POP3/IMAP)し、ISPConfig上のメールボックスへ配信する機能です。
4.8 メーリングリスト (Mailing Lists)
Mailmanを利用したメーリングリストの構築を行います。作成後、Mailmanの管理画面へのリンクが提供されます。
4.9 XMPP (Jabber)
インスタントメッセージングプロトコル XMPP のサーバー設定およびユーザー管理を行います。
??? 管理者用コマンド
メールキューの確認や、サービスの状態監視に使用します。
# postfix のメールキューを確認
mailq
# 特定のメールボックスのディレクトリ構造と権限を確認
# (例: /var/vmail/example.com/user1/)
ls -R /var/vmail/[DOMAIN]/[USER]/
# Rspamd (スパムフィルタ) の動作確認
rspamadm configtest
systemctl status rspamd